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請求書を作る作業、AIでどこまで減らせるか

請求書の作成と送付は、AIでほぼ自動化できます。ただし、金額の最終確認は必ず人が行う必要があります。この2つを最初に覚えておいてください。

毎月の請求書づくりに時間がかかって困っている経営者は多いです。AIを使えば、その時間を大きく減らせます。ただし「全部AIに任せる」のではなく、「人とAIで役割を分ける」のが正解です。

なぜ請求書づくりはこんなに手間なのか?

取引先ごとに書式が違うからです。建設会社への請求書はエクセルの決まった形式、卸売業者への請求書は専用の紙の帳票、というように会社ごとにフォーマットが違います。

締め日もバラバラです。20日締めの取引先もあれば、月末締めの取引先もあります。振込先や支払い条件が違う場合もあります。

この「取引先ごとの違い」を毎回思い出しながら作るのが、一番の手間です。担当者の頭の中にしかルールが残っていない会社も少なくありません。

AIは請求書づくりのどこを手伝ってくれるのか?

AIが得意なのは、次の3つです。

  1. 金額の計算(単価×数量の合計、消費税の計算)
  2. 取引先ごとの書式への当てはめ(決まったフォーマットに数字を入れる作業)
  3. 送付の準備(請求書のPDF化、送付メールの下書き作成)

特に効果が大きいのは、フォーマットへの当てはめです。取引先ごとに違う書式を覚えて手作業で入れる作業を、AIに任せられます。

こうした請求や債権に関する自動化は、業務ごとに整理した請求・債権に関する自動化のメニューにまとめています。どこまで任せられるかの目安が分かります。

なぜ金額の確認だけは人がやるべきなのか?

金額のミスは、信用問題に直結するからです。1円でも請求額が違えば、取引先から「この会社は大丈夫か」と疑われます。

AIは計算そのものは正確です。しかし、元になるデータの入力ミスや、その月だけの特別な値引きには弱い面があります。

例えば、ある取引先だけ今月だけ特別価格にした場合、AIがそれを把握していなければ、通常の単価で計算してしまいます。こうした例外は、人が最後に目で見て確認する必要があります。

どのくらい時間が減るのか?(仮のモデルで計算)

ここからは、あくまで仮の数字を使ったモデルです。実際の効果は会社によって変わります。

士業事務所で、月に50件の請求書を発行しているとします。1件あたりの作成時間が、15分から3分に短縮できたと仮定します。

1件あたりの時間月50件の合計時間
導入前15分750分(12.5時間)
導入後3分150分(2.5時間)

この仮のモデルでは、月に10時間ほど作業時間が減る計算になります。1日1時間の作業を、丸2日分減らせるイメージです。

実際にどれくらい減るかは、取引先の数や書式のばらつき方によって変わります。自分の会社に当てはめた場合の目安を知りたい方は、無料のAI業務診断で確認できます。

何から始めればいいのか?

最初から全部の取引先で始めるのはおすすめしません。まず、書式が一番シンプルな取引先1社だけで試してください。

理由は、ミスが起きたときにすぐ気づけるからです。取引先が1社なら、金額が合っているか、書式が正しいかを丁寧に確認できます。

1社で1〜2ヶ月試して、問題がなければ次の取引先に広げていきます。この順番を守ると、大きな失敗を避けられます。

導入にかかる費用が気になる方は、先にAI導入の費用の考え方を読んでおくと、予算感を持って進められます。

導入前に気をつけることは何か?

一番大事なのは、過去の請求データを整理しておくことです。AIに仕事を任せる前に、まずここを整えます。

よくある失敗は、取引先ごとに違うファイル形式や項目名のまま、AIに読み込ませようとすることです。単価の書き方が「単価」「価格」「金額」とバラバラだと、AIも人と同じように混乱します。

最低限、次の3つはそろえておきましょう。

この整理をせずにAIを入れると、余計な手直しが増えて、結局手作業と変わらない時間がかかってしまいます。

まとめ

請求書の作成と送付は、AIに任せられる部分が多い作業です。特に、取引先ごとの書式への当てはめと計算は、AIの得意分野です。

ただし、金額の最終確認だけは人が担当してください。信用に関わる部分は、最後まで人の目を通す方が安全です。

まずは1つの取引先、シンプルな請求書から試してみてください。過去のデータを整理しておくことも、忘れずに進めましょう。

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